[無量育成塾は非営利かつ、公益を目的とした団体です] 付 設 Q&A
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合唱団
Educational guidance
  教  育  指  導
考える力

 自力で物事を考えて行動を起こすということが、社会においてもっとも大切なことだと思います。そうしたことを考慮して共通課題授業を採り入れています。 
 課題授業は、縦の教育で行います。これは、一見、普通の画一的な同学年での教育より非効率的に思えますが、実は、とても柔軟性に富んだ幅広い視野に立てる教育方式です。 
 この縦の教育では、学校で学ぶ教科を行うには不都合ですから、そうした学年別教科の壁を越えたものつまり、詩、俳句、短歌、小説、童話、随筆、そして、古典としての論語などの教材がありますから、当塾としては特に、詩と論語で現在取り組んでいます。 
 詩は、詩人の感性と哲学が昇華された言葉であり、論語は読む人のレベルに応じた多様性のある鏡でもあります。こうした教材を用いてまず、声を出すことから始めて、次はその言わんとするところの探求を行い、ついては、塾生同士が意見を交わすことで己の生き方と存在に気付かせることが目的です。
読む力

 当塾では、塾生のレベルに応じた様々な詩集本と小説、偉人伝、などの本を常に毎週塾日には、用意してあります。これは、無理維持はせず、自然と本に向き合うように塾生がその気になる環境づくりでもって行っています。 
 入塾した塾生には、同じ学年でも大きくレベル差があることに気付きます。これは、本人の読書習慣の違いから来るものです。低学年の子が高学年の子よりも優れているケースはよく見受けられます。従って、学年で以って読書本を勧めるのではなく、その子のレベルに合わせたものを与えてあげることが肝心だと思います。それには、その子の力を見抜くことが大切です。 
 こうした本を読む力は、国語力となってすべての学科に対して大きな影響を及ぼしますし、読書から得た知識は知性となって人間形成に重要な役割を果たします。
書く力

 本を読むだけと、読んでそのことについて書いて論じること、あるいは読書で得た知性で物事についての意見や想いを膨らませて書くという行為はとても大切な考えるプロセスだと思います。 
 そうしたことを踏まえて、時々、作文を書かせています。入ったばかりの塾生には書くことが苦手な子もいますが、本を読むことで書く力も自然とついてきます。また、塾生の作文を読むことで、その子の思わぬ才能を発見することもありますし、又、その子の成長もわかります。
話法の力

 外国人に比べて日本人は、とても話すこと苦手であると言われています。これは、自己の主張を控える為です。このことは、ちょっとしたご近所の寄り合い、つまり町内会での話し合いのときもそうしたところが随所に現れます。 
 それは、こんなことをいうと笑われるのでは?とか、自分が知らないことを聞けば恥を掻くのではとか、挙句の果てには、自分の思う気持ちをきちんと伝える論理をもっていないから言い切れない。などが掲げられます。 
 人前で話をするというのは、書くことと同じようにとても難しいことです。自分の思いを心に留めて置くことも謙虚であり美しいことですが、人間が社会的動物である以上、必ず、言わねばならない立場に立つことがあります。 
 たとえば、就職するときは、必ず面接というものがあります。そうした場面に出くわした時に、すぐれた会社に応募するほど、そうした会社の面接ではマニュアル通りの受け答えだけでは通用しません。面接によってすぐにその人の品格と知性が見破られてしまいます。 
 また、志や知性があっても日頃、人前で堂々と喋る経験を多く積んでいないといざという時、自分の想いが相手に伝わりません。 
 塾での縦の教育における共通課題授業では、そうした質疑応答の場を設けて塾長と塾生、あるいは塾生同士の対話でそうした力をつけていきます。
自学する力

 自由課題授業では、塾生は自由に自分のやりたい勉強ができます。宿題をやる子もいれば、試験勉強に取り組んでいる子もいます。又、塾が用意した本、学校から借りてきた本、自分で家から持ってきた本などを読んでいる子もいます。自分から何をすべきかを考えさせることが大切です。お膳立てはよくありません。 
宿題をやっているときわからないと悩んでいる子、本を読んでいて漢字がわからないという子がいます。そんな子にはちょっとしたヒントを与えて自分で考えてみることをさせます。すぐに、解き方や答えを教えることは、考える力を阻害します。
教える力



 他人に物事を教える行為は、とても大切なことです。これは、知識だけでは済まされません。教えるという行為には、知性としての総合力が試されます。時には、理性や感性も必要になってきます。 
 自分でわかっていることを相手にわからすということは、まず、自分が本当にわかっているのかが試されます。これは、教える方にとってとても勉強になります。又、相手にとってどこがわからないのかを見抜く力も要ります。 
 塾生同士が教えあうことで、相手の立場、相手の心を知ることにもなり人間形成において欠かせないものを得ることが出来ます。 
洞察する力

 縦の教育では、下は小学生の2年生から上は中学3年生までいますので、まるで兄弟や姉妹関係のような環境で勉強します。そこには、兄が弟や妹を思う気持ち、姉が弟や妹を思う気持ち、または、その逆の立場を擬似体感してもらいたいという意図があります。 
兄や姉の失敗は教訓になり、善い行いは、弟や妹を感化させます。先生よりも塾生同士の感化の方が大かもしれません。当塾では、そうした経験を塾生の順送りで展開します。
 人に対する思いやりは、そうした環境の中で育むことでしょう。
行動する力


当塾では、年間五回程度のイベントを行います。そうした行事の中で自分から進んで役割を担当することや、率先してグループを纏めていくということが大切です。そうした機会の場を設けています。